ポリウレアとは?特徴・メリット・用途・施工方法を専門会社が解説

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関東を拠点に重防食・防水塗料の製造・販売、ポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事、レーザークリーニング施工を手掛けている菱洋株式会社でございます。


ポリウレアとは、主にイソシアネート成分とアミン成分の化学反応によって形成される、高機能な樹脂材料です。


短時間で硬化し、継ぎ目の少ない防水層を形成できるほか、耐摩耗性、耐衝撃性、伸び性能などに優れています。そのため、屋上や工場床、駐車場、橋梁、タンク、ピット、各種設備などの防水・防食・表面保護に使用されています。


一方、ポリウレアは、材料を吹き付けるだけで性能を発揮するものではありません。施工する下地の状態、下地処理、プライマー、膜厚、使用環境、施工管理などによって、仕上がりや耐久性が大きく左右されます。


この記事では、ポリウレアの特徴やメリット、デメリット、主な用途、施工方法、ウレタン防水との違いについて、重防食・防水分野に携わる菱洋株式会社が解説します。



□ポリウレアとは


ポリウレアは、イソシアネート成分とアミン成分を反応させることで形成される樹脂の一種です。


一般的な吹付けタイプでは、専用のスプレー装置を使用し、2液の材料を加温・圧送・混合しながら施工面へ吹き付けます。吹き付けられた材料は急速に反応し、硬化後は弾性を持つ連続した塗膜になります。


液状の材料を吹き付けて施工するため、平面だけでなく、立ち上がり、曲面、段差、配管周辺など、複雑な形状にも対応しやすいことが特徴です。

形成された塗膜は、防水層としてだけでなく、コンクリートや鋼材などを水分、摩耗、衝撃、薬品などから保護するライニング材としても使用されます。


なお、市場では、イソシアネート成分とアミン成分を主体とするポリウレアのほか、ポリオール成分などを含むハイブリッド型の材料も「ポリウレア」と呼ばれることがあります。

製品によって性能や適用条件が異なるため、名称だけで判断せず、製品仕様書や物性データを確認することが重要です。



□ポリウレアの特徴


ポリウレアには、主に次のような特徴があります。


特徴 概要


・即硬化性  一般的な吹付けタイプは反応が速く、工期や設備停止時間を短縮できる

       場合があります。

・防水性   継ぎ目の少ない連続塗膜を形成できます。

・耐摩耗性  人、台車、車両などが通行する場所の表面保護に適しています。

・耐衝撃性  衝撃や振動を受ける構造物の保護に使用できます。

・伸び・弾性 製品の性能範囲内で下地の動きに追従しやすい塗膜を形成します。

・耐薬品性  薬品や油類への耐性を持つ製品があります。

・形状追従性 曲面、立面、段差、複雑な形状にも施工しやすい材料です。


ただし、すべてのポリウレア製品が同じ性能を持つわけではありません。


使用する場所の温度、紫外線、荷重、摩耗、接触する薬品、下地の種類などを確認し、施工環境に適した材料と仕様を選定する必要があります。



□ポリウレアが注目されている理由


ポリウレアが防水・防食分野で注目されている理由は、防水性だけでなく、複数の保護性能を一つの塗膜に持たせられる点にあります。


一般的な防水工事では、水の浸入を防ぐことが主な目的です。

一方、ポリウレアは製品や施工仕様によって、防水性に加えて、耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性、弾性などを付与できます。


そのため、次のような場所でも採用が検討されます。


・車両やフォークリフトが通行する床

・薬品や油を使用する工場・設備

・水分や塩分の影響を受ける土木構造物

・長時間の設備停止が難しい施設

・曲面や突起物が多い複雑な構造物


また、吹付け後の硬化が速いため、施工期間や施設の稼働停止時間を抑えたい工事に適する場合があります。


□ポリウレアの6つのメリット


1.硬化が速く、工期を短縮しやすい


吹付けタイプのポリウレアは、2液を混合してから短時間で反応が進みます。

一般的な塗料や防水材では、次の工程へ移るまでに一定の乾燥時間が必要です。ポリウレアは硬化が速いため、施工条件が整えば、工期や設備停止時間の短縮につながります。

工場、倉庫、駐車場、インフラ設備など、長期間の使用停止が難しい施設では、大きなメリットになる場合があります。


2.継ぎ目の少ない防水層を形成できる


ポリウレアは、液状の材料を連続して吹き付けることで、一体的な塗膜を形成します。

シート防水のようなシート同士の重ね部分が基本的に発生しないため、継ぎ目の少ない防水層を形成できることが特徴です。

立ち上がり、配管周辺、設備架台周辺などにも連続して施工しやすく、複雑な形状の構造物にも対応できます。


3.耐摩耗性・耐衝撃性に優れる


ポリウレアは、摩擦や衝撃を受ける場所の表面保護に適しています。

工場床、倉庫床、車両通行部などでは、人や車両の通行、荷物の搬出入、設備の振動などによって、塗膜に物理的な負荷がかかります。


4.弾性があり、下地の動きに追従しやすい


硬化後のポリウレア塗膜は、一定の伸びと弾性を持ちます。

コンクリートや鋼材などの構造物は、温度変化、振動、荷重などによってわずかに動くことがあります。ポリウレアは、製品の性能範囲内で下地の動きに追従し、塗膜のひび割れを抑えやすい材料です。


5.複雑な形状にも施工しやすい


吹付け施工では、平面だけでなく、立面、曲面、段差、配管周辺、突起物の多い場所にも材料を塗布できます。

シートを貼りにくい形状や、刷毛・ローラーでは均一な膜厚を確保しにくい場所にも対応しやすいことが特徴です。


6.製品によって耐薬品性を付与できる


ポリウレアには、酸、アルカリ、油類などへの耐性を持つ製品があります。

そのため、工場、薬品槽、排水設備、ピット、プラント設備などの防食用途でも使用が検討されています。


耐薬品性は、次の条件によって変わります。


薬品の種類、濃度、液温、接触時間、常時浸漬か一時的な接触か、複数の薬品が混合されるか


使用する薬品と条件を整理したうえで材料を選定する必要があります。



□ポリウレアのデメリットと注意点


ポリウレアは高性能な材料ですが、すべての現場に適しているわけではありません。

導入を検討する際は、メリットだけでなく、次の注意点も確認する必要があります。


1.専用設備と専門的な施工技術が必要


一般的な吹付けタイプのポリウレアは、材料を加温・圧送・混合する専用設備を使用します。

材料温度、圧力、混合比、吹付け距離、吹付け速度などが仕上がりに影響するため、施工には専門的な知識と経験が必要です。


適切に混合されていない場合や、吹付け条件が安定していない場合は、硬化不良、物性不足、表面の異常などが発生する可能性があります。


2.初期費用が高くなる場合がある


ポリウレアは、一般的な塗料や防水材と比較して、材料費や施工設備費が高くなる場合があります。

施工面積が小さい現場では、専用設備の搬入や施工準備にかかる費用の割合が大きくなり、割高になることもあります。


一方で、工期短縮、設備停止時間の削減、補修頻度、耐久性などを含めると、長期的な維持管理コストを抑えられる可能性があります。


初期費用だけでなく、施工後の維持管理まで含めて比較することが重要です。


3.紫外線により変色する製品がある


芳香族系のポリウレアは、紫外線によって黄変や変色が生じる場合があります。


変色したからといって、直ちに防水性能が失われるとは限りません。しかし、屋外で色調や美観を長期間維持したい場合は、耐候性を持つトップコートの施工を検討します。


トップコートの必要性は、使用環境、求める外観、メンテナンス条件などによって判断します。



ポリウレアは、防水性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性などを生かし、さまざまな構造物に使用されています。


屋上・屋根


屋上や屋根では、雨水の浸入を防ぐ防水性能が求められます。

ポリウレアは、継ぎ目の少ない連続塗膜を形成できるため、屋上、工場屋根、設備架台周辺などの防水に使用されます。


屋外では、紫外線や仕上がりの条件に応じて、トップコートを併用します。


工場床・倉庫床


工場床や倉庫床では、人、台車、フォークリフトなどの通行による摩耗や衝撃が発生します。

ポリウレアは、防水性だけでなく、耐摩耗性や耐衝撃性が求められる床面の保護に適しています。


駐車場・車両通行部


駐車場やスロープでは、車両の走行、旋回、制動によって、塗膜に摩耗や負荷がかかります。

ポリウレアは、こうした物理的負荷を受ける床面の防水・保護に使用されます。


実際の仕様は、交通量、車両重量、勾配、滑り止めの必要性などを考慮して決定します。


水槽・タンク・ピット


水槽、タンク、排水ピットなどでは、防水性に加えて、内容物に対する耐性が求められます。

ポリウレアは、これらの設備の内面ライニングとして使用される場合があります。


ただし、飲料水や食品に接触する場所では、使用材料が必要な法令、規格、衛生基準に適合しているかを必ず確認する必要があります。


橋梁・土木構造物


橋梁床版、桁端部、トンネル、コンクリート構造物などでは、水分や塩化物イオンの浸入によって、コンクリートの劣化や鋼材の腐食が進行することがあります。


ポリウレアは、水分などの劣化因子の浸入を抑える防水・保護層として使用が検討されます。


プラント・製造設備


プラントや製造設備では、薬品、油、水分、摩耗、衝撃など、複数の劣化要因が存在します。


ポリウレアは、使用環境に適した耐薬品性や耐摩耗性を持つ製品を選定することで、設備の防食・表面保護に使用できます。



□ポリウレアとウレタン防水の違い


ポリウレアとウレタン防水は、どちらも液状の材料から防水層を形成しますが、反応成分、硬化速度、施工方法、得意とする用途が異なります。


・主な用途

ポリウレア:防水、防食、耐摩耗、表面保護

一般的なウレタン防水:主に屋上やベランダなどの防水


・硬化速度

ポリウレア:非常に速い製品が多い

一般的なウレタン防水:比較的ゆっくり硬化する


・施工方法

ポリウレア:専用機械による吹付け施工が中心

一般的なウレタン防水:ローラー、刷毛、コテなどによる施工


・施工設備

ポリウレア:専用設備が必要

一般的なウレタン防水:比較的簡易な設備で施工可能


・耐摩耗性

ポリウレア:高い製品が多い

一般的なウレタン防水:製品や仕様によって異なる


・小面積への対応

ポリウレア:専用設備を使用するため、小面積では割高になる場合がある

一般的なウレタン防水:比較的小規模な施工にも対応しやすい


ポリウレアとウレタン防水は、どちらか一方が常に優れているわけではありません。


一般的な屋上やベランダの防水では、施工性や費用の面からウレタン防水が適する場合があります。


一方で、次のような条件では、ポリウレアが優位な選択肢になります。


・工期や設備停止時間を短縮したい

・耐摩耗性や耐衝撃性が必要

・防水と防食を同時に行いたい

・曲面や複雑な形状へ施工したい

・厳しい使用環境に対応する必要がある


施工場所、予算、工期、下地、要求性能を整理したうえで、適切な工法を選定することが重要です。



□ポリウレアの一般的な施工方法


ポリウレア施工は、一般的に次の手順で行います。


1.現地調査


施工面積、下地の種類、劣化状況、既存塗膜、ひび割れ、水分、使用環境などを確認します。

薬品や車両荷重などの条件がある場合は、材料選定に必要な情報も収集します。


2.下地処理


研削、ブラスト、ケレン、清掃、脱脂などを行い、脆弱部、錆、油分、粉じん、既存塗膜などを除去します。

下地処理は、塗膜の付着性と耐久性を左右する重要な工程です。


3.下地補修


ひび割れ、不陸、欠損部、目地などを補修します。

施工箇所の状態に応じて、樹脂モルタル、シーリング材、補修材などを使い分けます。


4.プライマー塗布


コンクリート、鋼材など、下地の種類と状態に適したプライマーを塗布します。

プライマーは、下地とポリウレア塗膜の付着を確保するための重要な材料です。


5.ポリウレア吹付け


専用設備を使用し、材料温度、圧力、混合状態などを管理しながら、規定の膜厚になるように吹き付けます。

立ち上がり、端部、配管周辺などは、塗り残しや膜厚不足が発生しないように施工します。


6.検査・仕上げ


施工後は、膜厚、外観、ピンホール、端部処理、接着状態などを確認します。

屋外や美観が求められる場所では、必要に応じてトップコートを施工します。


実際の施工手順や検査項目は、使用する製品、下地、設計仕様、使用環境によって異なります。



□ポリウレアを選定するときのポイント


ポリウレアの材料や施工仕様を選定するためには、「どこに塗るか」だけでなく、「何から保護したいか」を明確にする必要があります。


施工会社や材料メーカーへ相談する際は、可能な範囲で次の情報を整理しておくと、選定がスムーズになります。


・施工する下地の種類

・施工面積

・既存塗膜の種類と状態

・屋内か屋外か

・防水、防食、耐摩耗などの施工目的

・水や薬品との接触の有無

・薬品の種類、濃度、液温

・人、台車、車両などの通行条件

・施工可能な期間

・設備を停止できる時間

・希望する色や表面仕上げ

・漏水、腐食、剥離など現在発生している問題


同じポリウレアでも、施工環境によって適切な製品、下地処理、プライマー、膜厚、トップコートが異なります。


現地調査と使用条件の確認を行ったうえで、施工仕様を決定することが重要です。




□ポリウレアに関するよくある質問



ポリウレアは屋外でも使用できますか?


屋外でも使用できます。

ただし、芳香族系のポリウレアは、紫外線によって黄変や変色が生じる場合があります。

屋外で色調や美観を維持したい場合は、耐候性を持つトップコートの施工を検討します。


ポリウレアはコンクリート以外にも施工できますか?


コンクリート、鋼材など、さまざまな下地への施工が検討できます。

ただし、下地の種類によって必要な表面処理やプライマーが異なります。


すべての素材へ直接施工できるわけではないため、事前に付着性や施工仕様を確認する必要があります。


ポリウレアの耐用年数は何年ですか?


ポリウレアの耐用年数を一律に断定することはできません。

耐用年数は、製品、膜厚、下地処理、紫外線、温度、薬品、摩耗、使用頻度、施工品質、維持管理などによって変わります。


現場ごとの使用条件を確認したうえで判断する必要があります。


ポリウレアは補修できますか?


既存塗膜の状態を確認し、適切な表面処理やプライマー処理を行うことで、部分補修できる場合があります。

ただし、既存塗膜の劣化や剥離が広範囲に及ぶ場合は、既存塗膜の撤去や全面改修が必要になることがあります。


ポリウレアとポリウレタンは同じ材料ですか?


同じ材料ではありません。

一般的に、ポリウレアはイソシアネート成分とアミン成分の反応によって形成されます。

一方、ポリウレタンは、主にイソシアネート成分とポリオール成分の反応によって形成されます。


ただし、市場にはポリウレアとポリウレタンの両方の反応を含むハイブリッド型の材料もあるため、製品名だけでなく、材料構成や性能を確認することが大切です。



まとめ


ポリウレアとは、主にイソシアネート成分とアミン成分の反応によって形成される、高機能な樹脂材料です。


主な特徴として、次の点が挙げられます。


・短時間で硬化し、工期短縮につながる

・継ぎ目の少ない防水層を形成できる

・耐摩耗性・耐衝撃性に優れる

・弾性があり、下地の動きに追従しやすい

・曲面や複雑な形状にも施工しやすい

・製品によっては高い耐薬品性を持つ


一方で、専用設備と専門的な施工技術が必要であり、下地処理、プライマー選定、膜厚管理、施工後の検査が不十分な場合は、本来の性能を発揮できません。


ポリウレアという材料名だけで判断するのではなく、施工目的、下地、使用環境、工期、求める耐久性などに応じて、適切な製品と施工仕様を選定することが重要です。


菱洋株式会社では、ポリウレア・超速硬化ウレタンによる防水・防食工事について、施工場所や使用環境に合わせたご提案を行っております。


屋上、工場床、駐車場、タンク、ピット、橋梁、各種設備などへの施工をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。


□現地調査から施工管理まで、菱洋にお任せください

菱洋株式会社はポリウレアの施工業者として、数多くの実績があり、ビジネスパートナーの建設会社に設計や施工、またはその一部を外注する事はありません。専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積り、設計、施工管理まで一貫体制で承りますので、安心してお任せください。これまで様々な現場で培ってきた経験と実績により、大規模な施設はもちろん、多種多様な施設・設備へご提案が可能です。ポリウレア施工だけでなく、超速硬化ウレタン防水施工、レーザークリーニング、大規模修繕工事も対応できます。お気軽にご相談ください。


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□ポリウレア施工までの流れ


STEP 1. お問い合わせ

まずはお電話、メール、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。ご要望やお困りごと、見積り依頼・使用可否等、なんでもご相談ください。


STEP 2. 打ち合わせ・現地調査

専任の担当者が直接現場の調査に伺います。


STEP 3. プラン・お見積り

現地調査を基にお客様のご要望に合わせた材料・プランをご提案させていただきます。


STEP 4. ご契約

工事内容&費用ともに、ご納得いただけましたらご契約を交わさせていただきます。

その際、工事のご説明、日程等、工事の打ち合わせをさせていただきます。


STEP 5. 着工立ち合い・施工開始

材料の手配から、足場の組み立て等、立ち合いまでに準備を行い、スムーズに施工を開始いたします。


STEP 6. 施工管理

工事終了まで責任を持って管理させていただきます。



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