【レーザーブラストクリーニングの基礎知識】パルス方式とCW方式の違いとは?~高出力モデル「H・P-3000」もご紹介~


関東を拠点に重防食・防水塗料の製造・販売、ポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事等を手掛けている菱洋株式会社でございます。


レーザーブラストクリーニングは、レーザー洗浄、レーザーサビ取り機、レーザーブラスト、レーザーケレン、レーザー塗装剥離、レーザー脱脂とも呼ばれ、レーザー光を用いて対象物の表面に付着した汚れやサビ、塗装などを除去するための表面処理装置です。


本記事では、レーザークリーニングの「パルス方式」「CW方式(連続波)」の違いについて解説します。あわせて、当社が提供する高出力モデル「H・P-3000」もご紹介します。



□レーザーブラストクリーニングとは?


レーザーブラストクリーニングとは、レーザー光のエネルギーによって、金属表面に付着したサビ・塗装・油脂・異物などを非接触で除去する技術です。

薬品や研磨材を使わず、母材を傷つけないため、高精度かつ環境にやさしい洗浄方法として、さまざまな業界で注目を集めています。


このレーザー照射には大きく分けて、「パルス方式」「CW方式(連続波)」の2種類があり、それぞれに特長と適した用途があります。



パルス方式


パルス方式とは、レーザー光をナノ秒単位で断続的に照射する方式です。

瞬間的にエネルギーを集中させ、不要な表面物質だけを効率よく弾き飛ばします。


主な特長

熱の影響が非常に小さく、素材を傷つけにくい


ミクロン単位の繊細なクリーニングに対応


精密部品や電子機器、文化財など、熱や衝撃に弱い対象物に最適


注意点

厚い塗膜や重度のサビは除去に時間がかかる


長時間照射や設定次第では軽微な熱変形が起こる可能性も



CW方式(連続波)


CW(Continuous Wave)方式は、レーザー光を連続的に照射し続ける方式です。

常に一定の出力を維持することで、厚い塗膜や重度の錆を短時間で処理する能力に優れています。


主な特長

高出力で処理スピードが速い


厚膜塗装・頑固な錆・広範囲のスケール除去に有効


鋼構造物、タンク、配管などの重防食処理に最適


注意点

熱の影響が強いため、熱に弱い素材には使用できない


焦げや母材の変色リスクがあるため、用途は限定的



□高出力レーザーブラストクリーニング「H・P-3000」


当社が提供する「H・P-3000」は、CW方式の中でも特に高出力・高性能なモデルとして、大規模施工や重防食対策にご活用いただいています。




H・P-3000の特長


3,000Wの高出力CWレーザー搭載

厚い塗膜や強固なスケールも効率よく除去可能


照射幅300mm

作業時間を短縮し、処理効率を大幅に向上


最大50mのトーチケーブル

高所や大型設備の洗浄にも柔軟に対応


水冷方式による安定動作

長時間の連続運転でも高出力を維持


タッチパネル操作

直感的な設定・操作が可能で現場での調整も簡単



主な仕様


型式:H・P-3000

レーザ出力:3,000W(CW)

最大照射幅:300mm

トーチケーブル:標準20m(最大50m)

冷却方式:水冷

電源:三相AC200V/本体50A・チラー30A

寸法:490×790×1210mm

重量:約101kg(チラー含め最大約140kg)


厚膜塗装や重度のサビ除去、広範囲処理、高所作業が求められる現場でも、安定した性能を発揮します。



□現地調査から施工管理まで、菱洋にお任せください


菱洋株式会社は防水・防食施工業者として、数多くの実績があり、レーザーブラストクリーニングだけでなく、除去から仕上げまで対応可能でございます。

専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積り、設計、施工管理まで一貫体制で承りますので、安心してお任せください。これまで様々な現場で培ってきた経験と実績により、大規模な施設はもちろん、多種多様な施設・設備へご提案が可能です。ポリウレア施工超速硬化ウレタン防水施工レーザーブラストクリーニング大規模修繕工事など、お気軽にご相談ください。


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