関東を拠点に重防食・防水塗料の製造・販売、ポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事等を手掛けている菱洋株式会社です。
弊社製品「エポプルーフA:Dパテ」につきまして、品質の維持と安定供給に努めて参りましたが、当該製品の需要減退、原材料の供給困難などにより、誠に勝手ではございますが、
2025年2月末をもって製造・販売を終了とさせて頂くこととなりました。
尚、「エポプルーフA:Dパテ」の代替品といたしまして、「エポプルーフA:Dカラー」に珪砂等骨材、増粘剤を配合し、「樹脂パテ」として不陸調整にお使いください。
珪砂、骨材等増粘剤(タルク、炭酸カルシウム粉末、ミルコン等)の配合によって粘度調整を行い、パテ状、モルタル状にすることによって、小径の穴やコンクリートのヒビ割れ等の不陸調整ができます。
コンクリート、モルタルを使用する場合には、十分な養生期間が必要ですが、エポプルーフ樹脂モルタル、樹脂パテを使用すれば、硬化剤確認後直ちに施工でき、下地調整から一括作業が可能です。
エポプルーフA:Dカラーを用いた不陸調整
エポプルーフ樹脂パテの作り方
① エポプルーフA:Dカラー 主剤・硬化剤を重量比 1:1で混合し十分攪拌する
② ①で作ったエポプルーフA:Dカラーに珪砂(5~7号)、骨材等増粘剤(炭酸カルシウム粉末、タルク、ミルコン等)を主剤:硬化剤:増粘剤が 1:1:1 になるまで加え、更に攪拌する。
※エポプルーフモルタル調整時シンナー等の希釈剤は添加しないでください。
※粘度調整をしながらお使いください。
※塗装仕様書等は、弊社までお問い合わせください。
エポキシ樹脂パテに使用される骨材の比較と特徴
エポキシ樹脂パテは、エポキシ樹脂と硬化剤に骨材(フィラー)を加えることで、粘度や強度を調整し、用途に応じた特性を持たせることができます。今回は、代表的な骨材である「珪砂」「タルク」「ミルコン」「炭酸カルシウム粉末」について、それぞれの特徴や用途を比較しながら解説します。
1. 珪砂(けいしゃ)
主成分:二酸化ケイ素 (SiO₂)
珪砂は、粒子の大きさや形状が均一で、主に強度を向上させる目的で使用されます。エポキシ樹脂と混ぜることで、高い耐摩耗性や耐衝撃性を発揮し、床材や補修材としての適性が高まります。
2. タルク
主成分:ケイ酸マグネシウム (Mg₃Si₄O₁₀(OH)₂)
タルクは非常に細かい粉末で、増粘剤としての役割を果たします。塗布性を向上させるだけでなく、塗膜の平滑性を高めるため、美観を重視する用途に適しています。また、耐熱性や耐薬品性の向上にも寄与します。
3. ミルコン
主成分:天然鉱物繊維
ミルコンは繊維状の無機鉱物で、エポキシ樹脂に添加することで粘度を高め、施工時のダレを防ぐ働きがあります。硬化後も一定の柔軟性を維持するため、ひび割れのリスクを抑えることができます。
4. 炭酸カルシウム粉末
主成分:炭酸カルシウム(CaCO₃)
炭酸カルシウム粉末は、比較的軽量で、パテの充填性を高めるために使用されます。コスト面でも優れており、汎用性が高いため、広範な用途に利用されます。
その他ご不明な点等ございましたら、お気軽にご連絡ください。