関東を拠点に、重防食・防水塗料の製造・販売、ポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事、レーザーブラストクリーニング等を手掛けている菱洋株式会社でございます。
上水施設や鉄構造物、さらには食品工場の床ライニングなど、多様な現場で防食材として使用されている「エポキシ樹脂塗料」。
弊社が製造する 「エポプルーフ」 は、日本水道協会規格 JWWA K-143/K-157 に適合し、飲料水に接する施設でも安心してご使用いただける無溶剤型エポキシ樹脂塗料です。
20年以上にわたり鉄鋼、土木、造船、海洋施設といった過酷な環境での耐久実績があり、上水道施設においてもコンクリートや鋼材を長期にわたり保護してきました。無溶剤であるため施工時の臭気や安全面にも優れ、飲料水槽や浄水場に求められる衛生基準にも対応しています。
しかし、エポキシ樹脂塗料は環境条件に大きく左右される材料でもあります。
夏場は塗りやすい反面、硬化が早く材料管理が難しいといった課題があり、逆に冬場は粘度が高くなって塗りづらく、硬化も極端に遅れてしまうことが知られています。
特に 気温が5℃を下回ると硬化反応がほとんど進まず、塗膜性能が発揮されない ため、冬期施工では施工環境や材料の扱いに注意が必要です。
□冬期施工で注意すべきポイント
1. 温度条件と硬化反応
施工可能温度の下限:5℃以上(5℃未満では硬化不良・未硬化のリスク大)
推奨温度:10〜30℃、特に20℃前後が作業性・硬化とも安定
※冬季施工でジェットヒーターを使用した際、基材や躯体を過度に加温すると、急速乾燥や温度ムラが発生しやすく、その結果、樹脂内部に未反応のモノマー(主剤や硬化剤成分)が残存し、硬化不良や塗膜性能の低下につながる恐れがあります。
2. 材料の保管・準備
保管温度:10〜30℃を推奨(屋外・床直置きは避ける)
使用前加温:25〜30℃に温めると粘度が安定し、計量・混合・塗布が容易
3. 配合と攪拌
混合比:主剤:硬化剤=1:1(重量比)を厳守
低温時は硬化剤が粘性を増すため、計量誤差に注意
攪拌時間:通常より長め(約5分)、その後さらに5分静置して脱泡
4. 可使時間と養生時間
可使時間(ポットライフ)
A:Dカラー/A:Dカラー速硬(冬用)
5℃ … 約240分/約200分
10℃ … 約120分/約100分
20℃ … 約50分/約40分
30℃ … 約30分/約20分
指触乾燥時間
A:Dカラー/A:Dカラー速硬(冬用)
5℃ … 約30時間/約20時間
10℃ … 約20時間/約15時間
20℃ … 約8~10時間/約6時間
30℃ … 約6時間/約4時間
※ 冬場は硬化時間が大幅に延長されるため、十分な養生期間の確保が必須です。施工後は降雨・結露を確実に避けてください。
5. 現場での対応策
基材加温:温風機やヒーターで下地を15℃程度まで加温
夜間施工の回避:夜間は気温低下と結露リスクが高く、日中施工が望ましい
養生期間の延長:規定以上に長く確保し、確実な硬化を確認してから次工程へ
まとめ
エポプルーフは、上水施設や鉄構造物の重防食に最適なエポキシ樹脂塗料です。
冬期施工においては「気温5℃以上の確保」と「適切な保管・加温」が仕上がりを大きく左右します。
正しい施工管理を徹底することで、エポプルーフ本来の防食性能を最大限に発揮できます。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

