超速硬化ウレタン防水とポリウレア防水を徹底比較!屋根改修で選ぶなら

New


関東を拠点に、重防食・防水塗料の製造・販売およびポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事を手掛けている菱洋株式会社です。


工場・倉庫をはじめとした大型屋根では、経年に伴い、ひび割れ・雨漏り・温度上昇・アスベスト対策など、さまざまな課題が発生します。

近年は、操業への影響やコスト面から、既存屋根を撤去せずに機能を回復させる工法が広く採用されるようになりました。


本記事では、特に比較検討される、 超速硬化ウレタン防水ポリウレア防水の2種類の樹脂の特徴を整理し、屋根改修で採用される代表的な工法とあわせて分かりやすく比較していきます。



■ 超速硬化ウレタンとは?


超速硬化ウレタンは、従来のウレタン防水材をベースに、硬化スピードの大幅な向上と膜厚形成の安定性を実現した機械吹付け型のウレタン樹脂です。


一般的なウレタン塗膜防水とは異なり、専用の加温・加圧システムを用いて2液を正確に混合し、短時間で均質な防水層を形成します。


ウレタン本来の柔軟性と追従性を備えており、建物の動きに追従しやすく、複雑な形状や細部にも安定して適応できる防水層を形成できる点が特長です。


〈特徴〉


・速硬化性が高く、短時間で防水層を形成

 一般ウレタンより硬化が早く、工期短縮に有利

・柔軟性があり、建物の動きに追従する性能を保持

・専用機械による吹付施工で膜厚の確保が容易

 均一で安定した膜が形成でき、複雑な部位にも適応

・シームレスで水密性が高い防水層を形成

紫外線による劣化が起こるためトップコートは必須

10年前後でトップコートの再施工が必要



■ ポリウレアとは?


ポリウレアとは、イソシアネートとポリアミンの高速反応によって形成される反応硬化型のライニング樹脂です。


耐摩耗性・耐薬品性・耐候性・耐衝撃性・防水性・耐熱性に優れ、さらに最大400%以上の伸長率を持つことから、過酷環境に対応できる次世代の高機能ライニング材として注目されています。


スプレー塗布後、数秒〜数十秒という非常に短い時間で硬化し、強靭な保護膜を形成できるのが大きな特長です。


〈特徴〉


・極めて高い耐衝撃性・耐摩耗性を持つ

・紫外線や塩害に強く、屋外でも劣化しにくい耐候性を保持

・優れた柔軟性と追従性を備え、建物の動きや複雑な形状にも適応

・シームレスで高い防水性を持ち、長期的な保護膜を形成

・トップコート不要でメンテナンスコストに優れる



■ 屋根改修で採用される工法


屋根改修の工法として比較されることが多いのが、


SOSEI工法(ポリウレタン)

スカイシールド工法(ポリウレア)


いずれも「既存屋根を撤去せずに延命を図る」という点は共通していますが、

仕上げに採用する樹脂の性能差によって、耐久性・保護性能・メンテナンス周期に明確な違いが生まれます。



■ 2つの工法の違い


SOSEI工法(ポリウレタン)


断熱発泡ウレタンフォーム


ポリウレタン樹脂


仕上げトップコート


→ フォーム+ポリウレタン+トップコートの3層構成。

 紫外線への耐性が十分でないため、トップコートによる保護が必須となります。


スカイシールド工法(ポリウレア)


断熱発泡ウレタンフォーム


ポリウレア樹脂


→ フォーム+ポリウレアの2層構成。

 仕上げに使うポリウレアが高い耐候性を備えているため、トップコートが不要でも耐久性を確保できる点が大きな特長です。



□性能差


・耐候性


ポリウレアは材料自体に高い耐候性があり、屋外環境でも長期間性能を維持しやすいのが特徴です。

ポリウレタンは、防水材として扱いやすく施工性に優れていますが、紫外線の影響を受けやすく、トップコートでの保護が必要になります。


どちらも適切に施工すれば屋根の保護に有効ですが、

長期耐久性の面ではポリウレアにやや分があります。


・耐摩耗性・補強性能


ポリウレアは衝撃・摩耗に強く、補強用途にも使われるほどの強度を持っています。

工場屋根など負荷がかかる環境では、この点が大きな利点になります。


一方、ポリウレタンは柔軟性が高く、複雑な納まりにも対応しやすいというメリットがあります。

防水材としては十分な性能を持ち、一般的な屋根の延命には適しています。


・メンテナンス周期


ウレタン系工法は、10年前後を目安にトップコートの再施工が必要です。

一方、ポリウレア系工法は仕上げ材自体の耐久性が高いため、メンテナンス周期を長くとりやすい傾向があります。



□初期費用とランニングコストの考え方


SOSEI工法


初期費用は比較的抑えやすく、扱いやすい材料で施工性にも優れています。

標準的な延命・防水を目的とした屋根では、十分な効果を発揮します。


スカイシールド工法


初期費用はウレタン系より高くなるケースが多いものの、材料自体の耐久性が高いためメンテナンス回数を抑えやすく、結果的に長期的な維持管理費を軽減しやすい点が大きなメリットです。



□まとめ

屋根改修において「超速硬化ウレタン防水」と「ポリウレア防水」は、いずれも既存屋根を撤去せずに延命を図れる有効な選択肢です。

ただし、使用する材料の特性が異なるため、屋根の状態や使用環境、求める性能や予算に応じて、最適な工法を選んでいただくことが大切です。



□現地調査から施工管理まで、菱洋にお任せください



菱洋株式会社はポリウレアの施工業者として、数多くの実績があり、ビジネスパートナーの建設会社に設計や施工、またはその一部を外注する事はありません。専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積り、設計、施工管理まで一貫体制で承りますので、安心してお任せください。これまで様々な現場で培ってきた経験と実績により、大規模な施設はもちろん、多種多様な施設・設備へご提案が可能です。ポリウレア施工だけでなく、超速硬化ウレタン防水施工、レーザーブラストクリーニング、大規模修繕工事も対応できます。お気軽にご相談ください。


≫≫≫お問い合わせはこちらから



□ポリウレア施工までの流れ



STEP 1. お問い合わせ


まずはお電話、メール、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。ご要望やお困りごと、見積り依頼・使用可否等、なんでもご相談ください。


STEP 2. 打ち合わせ・現地調査


専任の担当者が直接現場の調査に伺います。


STEP 3. プラン・お見積り


現地調査を基にお客様のご要望に合わせた材料・プランをご提案させていただきます。


STEP 4. ご契約


工事内容&費用ともに、ご納得いただけましたらご契約を交わさせていただきます。

その際、工事のご説明、日程等、工事の打ち合わせをさせていただきます。


STEP 5. 着工立ち合い・施工開始


材料の手配から、足場の組み立て等、立ち合いまでに準備を行い、スムーズに施工を開始いたします。


STEP 6. 施工管理


工事終了まで責任を持って管理させていただきます。



施工事例はこちら↓

菱洋株式会社の施工事例



関連記事はこちら↓

ポリウレアとポリウレタン【徹底比較】

ポリウレアと硬質発泡ウレタンによる複合断熱・防水層の魅力とその効果

ポリウレアの施工費用について