ポリウレアと硬質発泡ウレタンによる複合断熱・防水層の魅力とその効果

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関東を拠点に重防食・防水塗料の製造・販売、ポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事等を手掛けている菱洋株式会社でございます。


現代の建築や産業分野では、断熱性と防水性は極めて重要な要素です。

ポリウレアと硬質発泡ウレタンの複合断熱・防水層は、両素材の優れた特性を組み合わせることで、高い断熱性防水性を実現する非常に効果的な施工方法です。

それぞれの素材の特性を活かし、建物や設備の性能を大幅に向上させることが可能です。

本記事では、この複合層の特徴やメリット、具体的な用途について解説します。



□硬質発泡ウレタンとは?


硬質発泡ウレタンは、ポリウレタン樹脂を基にした素材で、内部に多くの微細な気泡を含んだスポンジ状の構造を持つ断熱材です。この素材は住宅や産業施設で広く使用されており、断熱性能が非常に優れています。


硬質発泡ウレタンの主な特徴


高断熱性

細かな気泡が均一に分布しており、低い熱伝導率によって優れた断熱性能を発揮します。


高強度

圧縮強度が高いため、構造材としても利用できる堅牢さを持ちます。


気密性

気泡が密閉されており、空気の流通を防ぎ、高い気密性を実現します。


耐水性

湿気をほとんど吸収せず、水分による劣化を防ぐため、長期間にわたって性能を維持します。


軽量性

軽く施工が容易で、建物への負荷を最小限に抑えます。


自己接着性

硬質発泡ウレタンは、液状の原料を吹き付けることで発泡・硬化します。この発泡の際に、表面が粘着性を帯び、接触している素材に強く接着するのです。


□ポリウレアとは?


ポリウレアとは、イソシアネートとアミンという2つの化学物質を混合して作られる樹脂化合物です。ポリウレアは、非常に短時間で硬化する特性や優れた耐久性を持ち、そのため、建築、産業、インフラなどさまざまな分野で広く利用されています。


ポリウレアの主な特徴


超速乾性

硬化時間が数秒から数分と非常に短く、短時間で次の工程に移ることが可能です。


高強度

耐摩耗性や引張強度が高く、外的な衝撃や摩擦にも強いです。


防水性・防食性

高い防水性に加え、化学薬品や腐食に対する優れた耐性があります。


耐候性

紫外線や温度変化にも強く、外部環境にさらされても性能を長期間維持します。


柔軟性

高い伸び率を持ち、表面の形状に追従します。


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□複合層の形成による相乗効果


ポリウレアと硬質発泡ウレタンを組み合わせることで、個別の素材では得られない多くのメリットを実現できます。この複合層は、断熱性と防水性の両面で高い性能を発揮し、建物や設備の耐久性を大幅に向上させます。


高断熱性

硬質発泡ウレタンは、無数の細かい気泡を含む構造を持ち、熱の伝導を大幅に抑え、外部の温度変化から建物内部を守ります。これにより、建物の冷暖房効率が向上し、エネルギー消費を抑えることができます。特に冬季や夏季の極端な気温下では、ウレタンの断熱性能が冷暖房コストの削減に大きく貢献します。


防水性

ポリウレアの、非常に高い防水性により、雨水や湿気から建物を保護し、屋根や壁面の劣化を防ぐことができます。また、ポリウレアは長期間にわたり防水性能を維持し、メンテナンスの手間を大幅に削減します。


耐久性

ポリウレアは、耐候性や耐薬品性に優れており、紫外線や酸、アルカリにも強い耐性を持ちます。このため、厳しい気象条件や化学物質が影響する環境でも、長期間にわたり高い性能を保つことができます。また、耐摩耗性も高く、表面が傷つきにくいため、工場や倉庫などの過酷な使用環境にも適しています。


気密性

硬質発泡ウレタンは、非常に高い気密性を持っています。この特性により、空気の流出や浸入を防ぎ、建物の温度管理が容易になります。また、ポリウレアの密着性が加わることで、複合層全体の気密性がさらに高まり、結露やカビの発生を防ぐ効果があります。これにより、快適な室内環境が保たれるだけでなく、建物全体の寿命も延びます。


多様な形状に対応

硬質発泡ウレタンとポリウレアの柔軟性により、複雑な形状や凹凸のある表面にも対応できます。例えば、配管やタンクなどの複雑な設備に対しても、均一で密着性の高い断熱・防水層を形成することが可能です。


耐衝撃性

硬質発泡ウレタンは、衝撃吸収性に優れており、外部からの衝撃や振動を効果的に緩和します。一方、ポリウレアは非常に高い強度を持ち、表面を硬く保護します。この2つの特性を組み合わせることで、建物や設備に対する衝撃耐性が向上し、外部からのダメージを最小限に抑えることができます。



□複合層の施工例

複合断熱・防水層の施工は、以下の3つのステップで行われます。


下地処理

施工する面の堆積物・苔の撤去、清掃します。

※下地の状態により、別途補修工事


硬質発泡ウレタン吹付

下地に硬質発泡ウレタンを吹き付け、断熱層を形成します。(断熱厚平均15mm)


ポリウレア吹付

ウレタン層が硬化した後、防水層としてポリウレアを塗布します。(膜厚平均2mm)


※ポリウレア施工後、トップコート施工も可能です。



□複合層の主な用途


経年劣化が進んだ工場や倉庫のスレート屋根金属屋根の補修に最適です。

これらの建物では、時間の経過とともに屋根の劣化が進み、雨漏りや断熱性能の低下が問題となります。短期間での施工が可能で、コストの削減や屋根の長寿命化を実現しつつ、生産ラインへの影響も最小限に抑えられます。

特に、日本のように梅雨や台風の影響を受けやすい地域では、迅速かつ高性能な防水対策が求められるため、ポリウレアによる施工は効果的です。



□複合層施工時の注意点

複合層を施工する際には、以下の点に注意する必要があります。


施工環境の温度と湿度

施工時の環境要因が硬化速度や性能に影響するため、適切な条件下での施工が重要です。


コスト

複合層は高機能であるため、施工費用がやや高くなる場合がありますが、長期的な省エネ効果耐久性を考慮すると、総合的なコストパフォーマンスは優れています。


ポリウレアの施工費用については、こちら



□現地調査から施工管理まで、菱洋にお任せください


菱洋株式会社はポリウレアの施工業者として、数多くの実績があり、ビジネスパートナーの建設会社に設計や施工、またはその一部を外注する事はありません。専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積り、設計、施工管理まで一貫体制で承りますので、安心してお任せください。これまで様々な現場で培ってきた経験と実績により、大規模な施設はもちろん、多種多様な施設・設備へご提案が可能です。ポリウレア施工だけでなく、超速硬化ウレタン防水施工大規模修繕工事も対応できます。お気軽にご相談ください。


https://www.ryo-yo.jp/contact



□ポリウレア施工までの流れ


STEP 1. お問い合わせ

まずはお電話、メール、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。ご要望やお困りごと、見積り依頼・使用可否等、なんでもご相談ください。


STEP 2. 打ち合わせ・現地調査

専任の担当者が直接現場の調査に伺います。


STEP 3. プラン・お見積り

現地調査を基にお客様のご要望に合わせた材料・プランをご提案させていただきます。


STEP 4. ご契約

工事内容&費用ともに、ご納得いただけましたらご契約を交わさせていただきます。

その際、工事のご説明、日程等、工事の打ち合わせをさせていただきます。


STEP 5. 着工立ち合い・施工開始

材料の手配から、足場の組み立て等、立ち合いまでに準備を行い、スムーズに施工を開始いたします。


STEP 6. 施工管理

工事終了まで責任を持って管理させていただきます。



弊社施工事例

https://www.ryo-yo.jp/case



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