【ポリウレア】薬品槽におけるポリウレア防水と施工手順

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関東を拠点に重防食・防水塗料の製造・販売、ポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事等を手掛けている菱洋株式会社でございます。


薬品槽は、化学薬品や腐食性の高い液体を貯蔵・処理するための設備であり、防水・防食性能が非常に重要です。従来の防水方法では、経年劣化や薬品の影響で問題が発生することも少なくありません。そこで注目されているのがポリウレア防水です。高い耐久性と優れた特性を持つポリウレアは、薬品槽に最適な防水・防食材料と言えます。


>>>ポリウレアについてはコチラから



□ポリウレア防水の特長


1. 優れた耐薬品性


ポリウレアは、酸性・アルカリ性の化学薬品や溶剤に対して高い耐性を持っています。この特性により、薬品槽内部の劣化や腐食を防ぎ、長期間にわたり安定した性能を発揮します。


2. シームレスな防水層


ポリウレアはスプレー施工によって液状で塗布されるため、継ぎ目のないシームレスな防水層を形成します。これにより、漏水リスクを最小限に抑えます。


3. 高い耐久性と耐摩耗性


ポリウレアは耐久性に優れており、摩耗や衝撃にも強いため、薬品槽の内部で発生する物理的なダメージを防ぐことが可能です。


4. 短い工期


ポリウレアは速乾性があり、数分で硬化が完了します。そのため、施工後すぐに次の作業を開始することができ、工期を大幅に短縮します


5. 温度変化に対する強さ


ポリウレアは温度変化に強く、極端な高温や低温環境下でも劣化しにくい特性があります。薬品槽の使用環境に柔軟に対応します。



□薬品槽にポリウレア防水を採用するメリット


長寿命化によるコスト削減


従来の防水方法に比べてポリウレアは耐久性が高いため、メンテナンスや再施工の頻度を減らすことができます。その結果、長期的に見てコスト削減につながります。


安全性の向上


薬品が漏れることで発生する事故や環境汚染のリスクを低減できます。ポリウレアの高い防水性能は、安全性の確保に大きく貢献します。


多用途で柔軟な適用範囲


ポリウレアは、コンクリートや金属など様々な下地に対応可能です。また、複雑な形状の薬品槽にも均一な塗膜を形成できるため、どのような設計にも適用できます。



□薬品槽におけるポリウレア防水の施工手順例


1.下地処理


高圧洗浄で汚れや油分を徹底的に除去。

ひび割れや凹凸を補修材で整え、錆びた金属部分には防錆処理を施します。


2.プライマー塗布


下地の種類(コンクリート・金属など)に応じたプライマーを選定し、密着力を最大限高めます。


3.ポリウレアの吹き付け


A液(イソシアネート)とB液(ポリアミン)を専用機械で高温・高圧混合し、均一に吹き付けます。重ね塗りにより、必要な厚みと耐久性を確保します。


4. 養生と仕上げ


膜厚測定や密着性確認を実施し、必要に応じて補修します。



□主な施工事例


レーザークリーニング+ポリウレア


課題

某化学工場の大型金属タンクは、長年の使用により表面に錆や塗膜の劣化が進行していました。従来のブラスト清掃では、微細な汚れや塗膜の除去が十分に行えず、新たな防食材の密着性が課題となっていました。


以下の手順で施工を実施しました。


レーザークリーニングによる下地処理


高出力レーザーを使用し、タンク表面の錆、旧塗膜、汚染物質を完全に除去しました。この方法は、ブラスト清掃と比較して以下の利点があります。


高精度な清掃: 細かな凹凸部分にも対応。

非接触処理: 基材を傷つけず、均一な仕上がりを実現。

環境への配慮: 砂や薬品を使わず、廃棄物が少ない。


レーザークリーニングについてはコチラから


プライマーの塗布


レーザー清掃後の金属表面は酸化防止処理が必要です。特殊な防錆プライマーを塗布し、ポリウレアの密着性を最大化しました。


ポリウレア施工時のプライマーについて


ポリウレアの吹き付け施工


高圧スプレー機を使用し、均一な膜を形成しました。

シームレスな防食層により、化学薬品や湿気からタンクを完全に保護。


最終検査と仕上げ

塗膜の厚みやムラを確認し、必要に応じて部分補修を実施しました。



調整槽 改修工事(https://www.ryo-yo.jp/case/factory/44383)



その他施工事例はこちらから



□現地調査から施工管理まで、菱洋にお任せください


菱洋株式会社はポリウレアの施工業者として、数多くの実績があり、ビジネスパートナーの建設会社に設計や施工、またはその一部を外注する事はありません。専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積り、設計、施工管理まで一貫体制で承りますので、安心してお任せください。これまで様々な現場で培ってきた経験と実績により、大規模な施設はもちろん、多種多様な施設・設備へご提案が可能です。ポリウレア施工だけでなく、超速硬化ウレタン防水施工レーザークリーニング大規模修繕工事も対応できます。お気軽にご相談ください。


≫≫≫お問い合わせはこちらから



□ポリウレア施工までの流れ


STEP 1. お問い合わせ

まずはお電話、メール、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。ご要望やお困りごと、見積り依頼・使用可否等、なんでもご相談ください。


STEP 2. 打ち合わせ・現地調査

専任の担当者が直接現場の調査に伺います。


STEP 3. プラン・お見積り

現地調査を基にお客様のご要望に合わせた材料・プランをご提案させていただきます。


STEP 4. ご契約

工事内容&費用ともに、ご納得いただけましたらご契約を交わさせていただきます。

その際、工事のご説明、日程等、工事の打ち合わせをさせていただきます。


STEP 5. 着工立ち合い・施工開始

材料の手配から、足場の組み立て等、立ち合いまでに準備を行い、スムーズに施工を開始いたします。


STEP 6. 施工管理

工事終了まで責任を持って管理させていただきます。



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