【ポリウレア】相性の悪い材質とは?施工前に知っておきたいポイント


関東を拠点に重防食・防水塗料の製造・販売、ポリウレア・超速硬化ウレタン防水工事等を手掛けている菱洋株式会社です。


ポリウレアは、優れた耐久性・防水性・柔軟性を持ち、さまざまな基材に施工できる高性能なコーティング材です。しかし、すべての材質に適応できるわけではなく、相性が悪いと施工後に剥がれや密着不良が発生することがあります。


本記事では、ポリウレアと相性の悪い材質について、その理由とできる限りの対策を詳しく解説します。



□ポリウレアと相性が悪い材質とその理由


1. ステンレス(SUS304、SUS316など)


理由:ステンレスは表面が非常に滑らかで、酸化被膜(不動態皮膜)によりコーティング材が定着しにくい。


対策:

サンドブラスト処理または酸洗いを行い、表面を適度に粗くする。

エポキシ系のプライマーを塗布し、密着性を向上させる。

下地処理後、適切な養生時間を確保してから施工する。



2. ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの樹脂


理由:低表面エネルギーのため、塗料やコーティング材が密着しづらい。


対策:

プラズマ処理やフレーム処理を行い、表面エネルギーを向上させる。

特殊プライマーを使用し、密着力を高める。

施工後の密着試験を行い、適切な強度が確保されているか確認する。


3. フッ素樹脂(PTFE、PFAなど)


理由:撥水性が非常に高く、ほとんどのコーティングが密着しない。


対策:

物理的なアンカー効果(表面を粗くする処理)を施す。

フッ素樹脂専用のプライマーを併用する。

施工前に小範囲でテストし、密着性を確認する。


4. ガラス・セラミック


理由:表面が非常に硬く滑らかで、接着しにくい。


対策:

サンドブラスト処理を行い、表面を粗くする。

シランカップリング剤などの専用プライマーを使用し、接着力を向上させる。

施工後に密着強度試験を実施し、剥がれのリスクを評価する。


5. 亜鉛メッキ鋼板(ZAM、GI、GL)


理由:亜鉛メッキの酸化層が密着を阻害する。

対策:

サンドブラストまたはリン酸処理を行い、表面を適切に処理する。

エポキシプライマーを使用し、密着性を向上させる。

施工環境(温度・湿度)を適切に管理し、施工品質を安定させる。


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□施工時の注意点


・施工前に密着試験を行う


事前に小範囲で試験を行い、適切な下地処理やプライマーを確認する。


・適切な下地処理を施す


表面の汚れや油分を完全に除去し、必要に応じてブラスト処理やプライマー塗布を行う。


・施工環境を整える


温度や湿度によって硬化時間が変わるため、施工環境を適切に管理する。

施工後の養生時間を確保し、十分な硬化時間を確保する。


・施工後の検査を徹底する


施工後の密着試験を行い、剥がれや密着不良がないか確認する。

必要に応じて追加の補強処理を行い、耐久性を向上させる。



□まとめ


ポリウレアは非常に優れたコーティング材ですが、ステンレスやフッ素樹脂、亜鉛メッキ鋼板などの材質には、そのまま施工すると密着不良が発生する可能性があります。しかし、適切な下地処理(サンドブラスト、プライマー使用など)を施すことで、密着性を大幅に向上させることが可能です。



施工の成功には、事前の試験と適切な施工環境の管理が不可欠です。



□現地調査から施工管理まで、菱洋にお任せください


菱洋株式会社はポリウレアの施工業者として、数多くの実績があり、ビジネスパートナーの建設会社に設計や施工、またはその一部を外注する事はありません。専任の担当者が直接現場の調査から打ち合わせ、お見積り、設計、施工管理まで一貫体制で承りますので、安心してお任せください。これまで様々な現場で培ってきた経験と実績により、大規模な施設はもちろん、多種多様な施設・設備へご提案が可能です。ポリウレア施工だけでなく、超速硬化ウレタン防水施工レーザークリーニング大規模修繕工事も対応できます。お気軽にご相談ください。


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□ポリウレア施工までの流れ


STEP 1. お問い合わせ

まずはお電話、メール、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。ご要望やお困りごと、見積り依頼・使用可否等、なんでもご相談ください。


STEP 2. 打ち合わせ・現地調査

専任の担当者が直接現場の調査に伺います。


STEP 3. プラン・お見積り

現地調査を基にお客様のご要望に合わせた材料・プランをご提案させていただきます。


STEP 4. ご契約

工事内容&費用ともに、ご納得いただけましたらご契約を交わさせていただきます。

その際、工事のご説明、日程等、工事の打ち合わせをさせていただきます。


STEP 5. 着工立ち合い・施工開始

材料の手配から、足場の組み立て等、立ち合いまでに準備を行い、スムーズに施工を開始いたします。


STEP 6. 施工管理

工事終了まで責任を持って管理させていただきます。



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